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この歌の元となったのは、「カルメン」や「アルルの女」で有名な、 フランスの作曲家ビゼーの「美しきパースの娘」というオペラ。 彼は37才の若さでこの世を去ったのですが、ほとんどの曲は生前に評価されることなく (それが原因で、酒におぼれ身体をこわしていったようです) あの有名なカルメンさえも、そのヒットを彼自身が見ることはありませんでした。 「美しきパースの娘」もまた然り。 「小さな木の実」のもの悲しいメロディーが、いったいどんな場面で使われていたのか、 調べることができないくらいの情報しか残されていないのです。 のちに遠い異国で、父親の死と少年の成長を秋の木の実になぞらえて歌われているとは、 一番驚いているのはビゼー自身でしょう。 それだけ心を揺さぶるメロディーだということでしょうか。 マイナーコードの8分の6拍子・・・ これも日本人の心をつかむ理由の一つかも知れません。 |